箸泣かせ対応
備前焼は、時として「箸泣かせ」と言われます。
釉薬ものの様に、つるつるした表面ではなく土そのものを焼き締めているので
表面をヤスリがけしていても、やはり土のザラザラ感は残ります。
そして、箸先は減ります。
特にこの様な塗り物の箸はてきめん。
目に見えて箸先の塗りがはがれます。
そこで、おすすめしたいのが竹の箸。
これなら、箸先を気にすることなくどんどん使えます。我が家では備前の飯茶碗で
ごはんを食べるときは、この竹箸を使うようにしています。
私の父親は竹細工職人。大分県で今も竹細工をなりわいにしています。
そんな父にお願いして竹箸をいくつか作ってもらいました。
竹の箸はすべりにくい為、この時期麺類などにも最適です。
実は、この箸もともとはこの色。
そう、青竹(切ってきたばかりの時のあの青色をそのまま生かし作っています)です。
この色がなんとも言えず綺麗ですよね。
ですが、竹は色が自然に変わっていくもの、青色を楽しめるのはほんの少しです。
我が家で使っているものも、だいぶアジがでてきました。
この色加減もまた良し、です。
備前焼と竹はとても相性がよく、箸以外でもこれから
何か一緒に出来ればいいなと考えている所です。
ー竹細工職人 阿部 功一略歴ー
1995 大分県に移住
別府高等技術専門学校竹工芸学科 終了
その後 佐藤千明氏・江戸幸一氏・渡瀬次郎氏に師事
百姓の傍ら竹細工に従事する
●作者よりひと言
普段使いの素朴な器、百姓屋で使用に耐える丈夫な篭がモットーです。
これから少しずつ、竹篭なんかも紹介できればいいなと思っています。
備前焼ともども、宜しくお願いします^^