備前焼 鳴瀧窯 日々の記録

備前焼鳴瀧窯narutakiの暮らしと日常です

箸泣かせ対応

備前焼は、時として「箸泣かせ」と言われます。

釉薬ものの様に、つるつるした表面ではなく土そのものを焼き締めているので

表面をヤスリがけしていても、やはり土のザラザラ感は残ります。

そして、箸先は減ります。

特にこの様な塗り物の箸はてきめん。

目に見えて箸先の塗りがはがれます。

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そこで、おすすめしたいのが竹の箸。

これなら、箸先を気にすることなくどんどん使えます。我が家では備前の飯茶碗で

ごはんを食べるときは、この竹箸を使うようにしています。

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阿部 功一作 竹箸:¥500

箸置き 各種:¥300

私の父親は竹細工職人。大分県で今も竹細工をなりわいにしています。

そんな父にお願いして竹箸をいくつか作ってもらいました。

竹の箸はすべりにくい為、この時期麺類などにも最適です。

実は、この箸もともとはこの色。

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そう、青竹(切ってきたばかりの時のあの青色をそのまま生かし作っています)です。

この色がなんとも言えず綺麗ですよね。

ですが、竹は色が自然に変わっていくもの、青色を楽しめるのはほんの少しです。

我が家で使っているものも、だいぶアジがでてきました。

この色加減もまた良し、です。

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備前焼と竹はとても相性がよく、箸以外でもこれから

何か一緒に出来ればいいなと考えている所です。

ー竹細工職人 阿部 功一略歴ー

1956 岡山県倉敷市生まれ

1983 岡山県英田町にて竹細工を始める

1995 大分県に移住

   別府高等技術専門学校竹工芸学科 終了 

   その後 佐藤千明氏・江戸幸一氏・渡瀬次郎氏に師事

   百姓の傍ら竹細工に従事する

●作者よりひと言

普段使いの素朴な器、百姓屋で使用に耐える丈夫な篭がモットーです。

これから少しずつ、竹篭なんかも紹介できればいいなと思っています。

備前焼ともども、宜しくお願いします^^